2005年 米国感染管理研修ツアー in ロサンゼルス の声

医療法人敬和会 大分岡病院 看護師 小野裕子
1週間お疲れ様でした。私にとっては、とても充実した、中身の濃い1週間でした。初めての海外研修でたくさん不安があり、最初はいろんなことに戸惑いましたが、同じ参加者の方たちもいい人たちばかりでとてもよかったです。他の方たちはみんな感染について知識が豊富な方がそろっていて、きっと高度な研修になるのではないか、ついていけるかなと心配でした。でも、いろんな項目について内容もわかりやすくついていくことができました。それに今まで、土井先生の講義をいろいろと受けてきて、イメージだけだったものが、病院の見学を通して、はっきりとわかり、アメリカの感染に対する徹底、感染対策への院内全体の取り組み方や、職員全員の意識が、当院とは、全く違うと感じました。講義だけでなく、講義以外の時間もとても楽しく過ごすことができました。ただ、反省することもあります。研修に行ったら、ここを学ぼう、とか、これを見てこようといったはっきりした考えを持たずに研修に望んでしまったことです。その日の流れにそのまま乗ってすごしてしまいました。また、このような研修に参加できることがあれば、今度は目的をもって参加しようと思います。そしてもっと勉強しようと思います。
貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

白十字(株) 外崎亮
医師・看護師・業者が一堂に集まり1週間行動を共にするという機会が今まで無かったもので大変興味深い経験をさせてもらいました。
午前は講義・午後は院内ラウンドという規則正しい行動スケジュール。何か学生時代の合宿を少し思い出しました。
もちろん米国病院の現状を実際に目で見て確認できたことも大きな経験です。
(欲を言えば比較の意味を含めてもう何病院かラウンドしたかったのですが・・・まっそれは次回参加までお預けにします)
毎晩催された個人オプション"体内アルコール洗浄"も大変楽しいものでした。
もっぱら私は赤ワイン派でしたが・・・
土井先生の皆ウェルカムの姿勢が初対面同士の集団をいっそう和やかな雰囲気にしていたのでしょうね。
この貴重な体験を社内に持ち帰り、さらなる社内の感染管理の意識向上につなげていきたいと思います。
絶対にまた参加します。
それでは皆様またお会いしましょう。

白十字(株) 鹿野一樹
社に戻りまして、雑多な仕事に埋没しておりますが、折に触れハンティントンの事を思い出し、アメリカでは・・・どのようにしていたかという事を考えております。
日本の病院との考え方について、こと仕事に関する内容において手法の違いに改めて考えさせられる思いです。
初めての言動、見識に新鮮な気持ちで勉強させて頂きました。
本当に有難うございました。
別のコースにてまた新たな事を勉強できればと願うばかりですがその際はよろしくお願い致します。本年の2コース、ぜひお気をつけて。

市立四日市病院 看護師 古舘真由美
アメリカ研修楽しかったです。先生方が、自分のやりたいことを専門で徹底的に出来ること、それぞれの部門でみなさんが、自信をもってされていることに感激しました。日本では、あれこれとやっているけどやらされてるって思いがあって、中途半端に終わってることが多い気がします。私だけかな?こんなこと思ってるの。でも本当にやりたい事を地道にこつこつやりつづける、土井先生や、ハリエット先生方に勇気をいただいて、私がしたいことを自信をもって、責任もって楽しくやっていきたいと思います。ありがとうございました。

市立四日市病院 看護師 山本和子
CDCガイドラインをだした元であるアメリカを見たくて 昨年のイギリス編に続いて参加しました さすが… 設備や物品の使用状況など聞くほど 見るほど自分たちとの ギャップを感じてしまいましたがよい刺激をいただいたと思って なにかひとつでも現場の改善につなげていこうかとおもいます 楽しい1週間でした またみなさんとお会いしたいです またこのような研修があれば参加したいとおもいます ありがとうございました

川本産業(株) 森 陽子
手元に講義プログラムが届いた時、日頃実務で経験していない事ばかりで内容についていけるか不安でいっぱいでした。しかし参加してみると、土井先生とツアーのメンバーの人柄に大変助けて頂いて、無事終了することができました。
 プログラムの内容(特にサーベイランス)は、正直にいいますとやはり難しかったです。しかし講義内容が、プログラムの前提(何が目的か・今後どのようにしていくか)から始まり、各感染の説明へとつなっがっており順序だてて説明をしていただけたのでわかり易かったです。また講義だけでなく、病院見学は大変勉強になりました。実際アメリカではどのようなシステムでしているのか、どのような商品を使用しているのかを自分の眼で見れた事は非常によかったです。講義の中で、メーカーが商品の開発時に(調査会社を通じて)複数の病院のICPを集めてディスカッションし、より良い商品をつくり上げていくというのがありました。私たちも商品開発時に多くの病院のスタッフの方々にいろいろ教えて頂いて商品を開発していっています。しかし一度に集まって頂いてディスカッションまではできていません。今後より良いシステム・商品を作り上げていくにも、より密接になれればと思います。今回、非常に前向きな日本の現場の方々にいろいろ教えて頂きながら講習を受けれたことはとても勉強になりました。楽しい研修(Free timeも含めて!)をありがとうございました。

川本産業(株) 井出祐子
講義では各感染の定義や予防方法など、病院での現状を交えたものをお聞きする事ができ、今まであやふやになっていたことがクリアになりました。
なんと言っても、病院ラウンドは楽しく、驚きの連続でした。ラウンド中に撮影したたくさんの写真は、得意先の方や会社の人に見てもらおうと思っています。
実際にアメリカの現状を自分自身の目で見聞きできたことは、非常に良い勉強になりました。また実際に現場で直面されている問題点などを直にお聞きすることができ、新鮮でした。同行した各病院やメーカーの方々には今まで疑問に思っていたことや、分からなかった処置方法や手技方法を手取り足取り教えて頂く事ができました。
同行させて頂いた、土井先生はもちろん、通訳の方々、病院の方々、メーカーの方々は本当に気さくな方ばかりで、たくさんのことを教えて頂き、感謝しております。同じ時間を共有できたことは忘れません。
講義、ラウンドの時間以外も(以外の方が???)とても楽しかったです。
また、参加したいです。

(株)エスアールエル 木元勇夫
今回7月10日から17日までの8日間米国ロサンゼルスにて行なわれたNPO法人日本感染管理支援協会主催の2005年米国感染管理研修に参加させていただきました。私は(株)エスアールエルで手の衛生管理、ホスピタルハウスキーピング、その他感染管理商品の紹介、販売に関わる仕事をしております。
以前から感染管理の先進国である米国の状況を見学したいと思っておりましたが、今回ようやくかなえることが出来ました。
今回のハンティントン病院研修で参考になり自信がついたことはたくさんありますがその中で何点か取り上げて見ました。
1)サベイランスの取り組み方が分かりやすく理解できた事。
プロセス、目的、設計、必須要素、アプローチ、タイミング、症例データ、
分析、発表、フィードバック、フォロー、等。
2)「インフルエンザの世界的流行」演習により、複合的な視野を持って感染対策に取組む事。世界的な流行にさらされた時に直面する主要な問題解決。
3)全国の同じ志を持った方々と交流が出来、自らの取組むべきことの参考になった事。いろいろな立場の方の考え方、悩み、意見を交換でき何が必要なのかが確認できた。
4)病院内を見学し具体的な応答が出来、今後の業務へ導入できることが習得できた事。ハンティントン病院の実践例を種々収集できた。
5)地域の連携体制をとることの必要性を再確認出来た事。
等で、これからの活動で具体的に生かせる内容でした。
また、メンバーの方とは初対面の方々ばかりでしたが、8日間一緒に勉強した仲間として解散する時は名残惜しくなるほど楽しい時間を過ごさせていただきました。これは土井先生のコーディネートのおかげと感謝しております。
今後も皆様とまたどこかで会える事を楽しみにしております。
講師の方々もとてもフレンドリーで私のたびたびの質問(通訳が素晴らしい)にも全てしっかりとお答えいただきました。
お蔭様で当初考えていました以上に活発に意見交換することが出来大変楽しい講習とする事が出来ました。
今回の機会を更に有意義なものにするように今後の活動を考えてまいりたいと思います。このような機会を与えていただき本当にありがとうございました。

兵庫県立成人病センター 看護師 余田明美
ヘルスケアリソース研究所 土井先生の感染管理研修ツアーは、実に楽しい。
もちろん楽しいだけではなく、必ず何枚かの鱗が目から落ちる。
長い間看護師の仕事をしていても、海外の病院を、それもNICUや手術室・中央材料室の中まで見学できる機会はそう多くないと思う。研修で見聞きしたことがそのまま自分の施設で即使えるというものではないけれど、自分の目で見て肌で感じた情報は必ず看護師としての引き出しを増やすことになるし、欲張って言うなら人としても少しばかり肉厚な人になれるのではないかと思う。それくらい有意義で楽しい研修ツアーだと思う。
講義の内容は既習のことも含まれていたが、民族の違い、社会の違いを実感するとともに、世界を見据えた感染管理の考え方に感銘を受けた。広い講義室は効き過ぎるくらいクーラーが効きここでもアメリカの広さを思い知らされた(?)
今回研修させていただいたカリフォルニア州にあるハンティントン病院は、充実した設備の中で優秀なスタッフが優雅に働いて(そんな風に見えた)ものがない!人がいない!のストレスは微塵も感じなかった。集尿カップ・便器・尿器はもちろんのこと、体温計・聴診器・AMBUバックまでもが使い捨てだった。中央材料室で説明をしてくれたハンサムな彼は、カリフォルニアの空のように明るくさわやかに「アメリカは広いのでどんどん捨てられる」と冗談交じりに話してくれた。そして、使い捨てのはさみをみんなにプレゼントしてくれた。アメリカの使い捨て社会の現実をこの目で見て、軽い嫉妬を覚えるとともに、京都議定書が頭に浮かんだが、研修中は忘れることにした。
研修の楽しみのひとつが施設見学であるが、もうひとつとっておきのたのしみがある。
それは参加した皆さんとの・・海外での交流である。サンタモニカの風に吹かれながらよく食べ、よく飲み(ジュース)よく笑った時間は、大切な宝物になった。感染管理に関する仕事といっても職種は様々であるし職場も違う。医療現場の実践者として、困ったときにSOSを出せる場所が増えたことは何より心強い。皆様よろしくお願いいたします。
今、INFECTION CONTROLの雑誌の前に、ロンドン研修でもらった2次元コード付き手術用鋏とアメリカでもらった使い捨ての鋏が飾ってある。土井先生の研修ツアーのように、明るく楽しくできることからこつこつと実践していきたい。

看護師 永津八代子
【はじめに】 
今回、日本感染支援協会企画の海外研修にはじめて参加しました。以前勤務していました病院でICTとして活動していましたので、海外での活動と比較してみたいと考えたのが動機でした。参加者の皆さんとは、土井先生以外、全く面識がなく不安でしたが反面、色々な方々とお話が出来ると思い、「ワクワクした」気持ちで関空に出向いたのです。
【講義内容】 
研修では、多くの学びがありましたが、特に次の3点が非常に意義深いものになったといえます。1点は、講義内容です。素晴らしい6人の専門看護管理者の方にそれぞれの専門分野でレクチャーしていただいたことです。中でも,judith Lanson女史、Setsuko Nakahara女史、 Harriett Pitt女史には、私達のレベルの域に合わせた講義内容を企画されたこともあり非常に解りやすく説いていただきました。特に、院内における感染活動が、その施設の、ミッション・ビジョンに即していること、またそれを達成するためのバリューが明確であることなど具体的な内容であったことです。2点目は、サーベイランスについてです。その、目的や分析方法、結果を質改善に如何に結びつけるか、など視点を定めて説明を受けました。3点目は、毎日午後からのラウンドです。NICU、検査室、病室、OPルーム、中央サプライなど実際目にしたことが大変良かったです。日本と違う点は、面積が広いということや、かなり費用をかけているなと実感しました。 
【今後の課題】
今回、研修で学んだことは沢山ありますが、ICT活動が組織の中で確立して権限を担っていくことが実践の一歩であると考えました。特に、系統立てた学習プログラムを作成(或いは修正)し職員全員と一緒に進めるレベルに持っていくことです。私自身、新施設でどれだけやれるかわかりませんが、時間をかけて一歩ずつ改善を続けて病院の使命を果たせるべき役割を考えて行きたいです。

一宮西病院 看護師 鵜飼志津子
感染管理アメリカツアーに参加しての感想で~す。
『あ~ぁ楽しかった!!』の一言です。色々な職種、いろんな立場での参加だったのですが、心はひとつ。「感染管理」の必要性および重要さを、充分に理解しているグループであったと思います。
今、世界中で騒いでいる「テロ」もなんのその。暑いというより、さわやかな風を肌で感じてのロサンゼルスの土の第一歩。
ハンティントン病院での講義および院内見学では、恵美子さんと禹さんの素晴らしい通訳でとっても有意義な授業でした。
アメリカと日本との、医療制度の違いをつくづく感じた研修でもありました。
物品の管理、整理の方法、使用する物品のほとんどがディスポウザブルであることと、それぞれの分野のテクニシャンの存在など羨ましい限りでした。日本では看護師が、あらゆることをフル回転で行っているために、忙しくしているのではないだろうか。専門分野でもない器械の洗浄、検査への患者移送など看護師でなくてもできることが、まだまだ日本では整理されていないのではないだろうかと感じた。
感染管理から考えてみれば、何をどのようにすれば「感染」ということから逃れられるのか?治療される立場から言ってみれば、安心して安全な器械を使用して診療を望むことは当たり前なわけです。当たり前のことが当たり前にできる様に、自分が働いている病院がどのような考え方を持ち、医療に携わっているのかの再認識する良い機会になりました。当院での「感染管理」に関しては、実際には土井先生が言われている基本的な部分でさえもやれていないのが現状すが、自分なりに、先生が言われていることを理解し、根拠を学び、知り得たことをひとつひとつ整理し、当院を変化させていくきっかけになることを誓った研修でもありました。
さ~て、研修についてはこれくらいにしておきましょう。
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身の振り構わず大声を張り上げての散策でした。しかし、ちょっとバテ気味。
ロサンゼルスに来て初めての買い物も体験できました。バーガーショップでバーガーを買いましたが、サイズの大きさには充分ご注意を!一人前を一人で食べようなんて考えない方がいいと思います。自分のサイズも無制限になるかもしれませんから。
それともう一つ。お酒の美味しかったこと。白ワイン、ビール等、お酒ならなんでもいい、私にとっては最高でした。
サンタモニカで食べたイタリアンも最高!8日間一緒に学び、よく食べて、よく飲んだ日々でしたが、とっても有意義な研修でした。
このツアーで初めて会った人々とは思えない盛り上がりようでしたよね。
今度どこかで会う機会があったら、声をかけてください。
春日井の鵜飼のお母さんより

医療法人敬和会 大分岡病院 医師 葦原義典
今回の米国研修では大変お世話になりました。
感染対策についての意識が変わりました。これまでは普通にみなと同じようにやっていればよいと思っていました。また、みなと同じようにしていて、起こってきた事象についてはしょうがないものと考えていました。それぞれの病院で、それぞれ正しいとされていることを守ること、それがすべてで、それが本当にただしいいのか、正しくないのかについて考えていませんでした。
 市中で起こる感染症、院内で起こる感染症に対して治療についてはわかってきたつもりでも、特に院内で起こる感染症に対してもっと積極的に減らしていかなければならないこと、そして、現状を認識すること、問題点を挙げること、それに対して対策を練ること、など今までほとんどできていませんでした。
 これからは今回の研修を通して学んだことを実際の医療現場で生かして生きたいと思います。
 最後に、楽しい研修をありがとうございます。初めての海外渡航でしたが、非常に楽しかったです。お世話になりました。