JICSA 特定非営利活動法人 日本感染管理支援協会 英国感染管理研修ツアー報告 l 2014-10-13
   
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 2014年10月13日~15日 英国感染管理研修ツアー報告  

市立堺病院
津田育久子

英国感染管理研修に参加して
 
  土井先生の日本での研修会は7年以上前から参加していました。その時から土井先生がお話される世界の感染対策に興味がありました。「行ってみたいけど、行けるかな。」という思いが、友人である永田さんと大野さんの後押しで、ようやく7年越しに叶うことができました。今は「行ってみてよかった。また行きたい。」という気持ちです。

研修出発の日は夜勤明けで、飛行機の中では寝て食べて寝て食べて、ドーハ経由で15時間以上かかってイギリスに着きました。到着した夜は土井先生、通訳の方2名、参加者方、計23名と一緒に食事をしました。時差ボケがありましたが、明日から始まる英国研修に胸膨らせて楽しいひと時でした。研修は朝から晩まででしたが、研修内容が濃くアッという間に時間が経ちました。参加者の方とは同じ目標をもつという意味で意気投合し、日本全国の仲間ができた思いです。

研修内容、研修資料、研修の時間配分、通訳はどれも充分満足できるものでした。当院は1類感染病床がありますのでエボラ対策が興味をひきました。帰国してからもマニュアル改訂時に参考になりました。感染対策の標識、手洗いシンクは日本と違って色鮮やかでスッキリしていました。しかし充実した研修内容なのでハード的な面も少しあり、体調を崩している方がいらっしゃいました。「自分の体調管理を充分にして参加しないといけないかな」と思いました。毎日の研修後は皆さんと一緒に夕食を食べ、部屋では永田さん、大野さんとゆっくり話をしました。これでもか、これでもかというぐらい感染対策について話をしました。話をすることで「ICNとして自分はどうなのか」という思いから始まり、愚痴だけの悩みから具体的な解決方法が少し導き出せた気がします。当院にはICNが私を含め3名いますが、他のICNから「イギリスに行ってからすっきりしたみたい」と言われました。当院のICDにも研修を誘いました。世界の感染対策を実際に見学できた事、仲間と情報共有できたことで私自身の考え方が広まったような気がします。

帰りの飛行機は次の勤務にむけて、さすがにぐっすり寝ました。 2015年1月31日に瀬戸内感染管理セミナー(主催 杏林製薬(株)ヘルスケア事業部)で「イギリス感染対策研修に参加して~ネットワークが広がり、モチベーションを上げてきました」という演題でお話させて頂き、次回2015年11月の米国感染管理研修最新情報病院ラウンドも宣伝させて頂きました。